子どもに伝わる「より良い叱り方」③

2020/02/17

子どもの発達支援

t f B! P L

子どもとはいろいろな関わり方があるので、あくまで一つの参考になればと思い、叱り方についての基本をまとめていこうと思います。

今回はいくつかの事例から、こんな時にはこういう言い方をするのも良いよ、というのを
見ていこうと思います。

①公共の場所ですぐに騒いでしまう

図書館やスーパーなど、ある程度しずかにしなくてはいけない場所というのは多いですね。
そんな場で、つい走ったり騒いだりしてしまう子をよく目にします。
そんな時に「こら!もう連れてこないよ!」という叱り方は意味がありません。

実際にこうやって言ったことのある方は多いのではないでしょうか。
ですが、そのあと静かになりましたか?少しの間はできても、すぐに騒いでいませんか?
後日、また連れて行ってあげていませんか?

つまり、子供からしたら、騒いでもOK、連れてこないよとか言ってるけど、どうせまた連れてきてくれる、と学習してしまっているのです。

これはじきにお話しするABAとも絡みますが、まずここでは、あるべき姿をしっかりと伝えましょう。

「ここでは静かにします。」

少ししたら我慢できなくなってくるかと思いますが、何度も、断固とした姿勢で、静かにしなさい、と伝えるようにしましょう。

おまけですが、より強い手段として、「次に騒いだら帰ります」と伝えて、実際に騒いだら即帰宅をするのもありですね。
泣こうがわめこうが、レッドカードで退場です。

②靴をそろえず脱ぎ散らかしてしまう

子どもなら、服や靴、おもちゃを散らかしたままにしてしまうことはよくありますね。
そんな時に大人が、なにこれ!汚いでしょ!という言い方はよくありません。
これではただの文句です。
さらに、その片づけを大人がしていては、子供は成長しません。
次も同じことを繰り返します。

「靴はそろえるよ、おいで、やってごらん」

こう言い、実際にさせることが大切です。
おもちゃでもなんでも、実際に子ども自身が片付ける、しまう、という経験を積むことが必要です。


③なかなか宿題をやろうとしない

子どもにとって宿題というのは、いつの時代もなかなかやりたくないことなのではないでしょうか。
そんな時に「いつになったら宿題するの!」という言い方はあまりよくありません。
こういった疑問文で叱るというのは、叱っているつもりでも効果はありません。
「いつになったら〇〇するの!」→「あと1時間したらね」という返答があったら、どうしますか?
絶対「今すぐやりなさい!」と言いますよね?

なので、疑問文で叱るのではなく、してほしい行動を伝えます。

「早く宿題が終われば遊べるよ」
「あと5分したら、遊びはおしまいね」

嫌なことが終われば、あとは楽しいことが待っている、ということを伝えます。
また、あと5分したらおしまい、のように時間を決めるのもいいですね。

最後に

こういった実際の場面での叱り方、伝え方は、言い換えを自分の中で意識しないとなかなかできないかと思います。
逆に言うと、慣れればより良い叱り方を続けることができるということです。

このより良い叱り方ができると、ABAという療育方法に意識的につなげられるのではないかと思っています。

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